コースの概要
このコースでは、科学的な知識に基づいて、人の学習を促す術を身につけることができます。
具体的には、「学習とは、何か?」「良い学習とは、何か?」「学習を生み出すための接し方」「学習を促す環境づくり」などについてお伝えします。
何が学べるのか?
このコースを受講すると、以下のことが身に付きます
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効果的な「人が育つ環境、働きかけ、アプローチ」が分かる
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様々な教育ノウハウの良し悪し、効果、使うタイミングが判断できるようになる
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学習理論に基づいて、子どもや部下へ接することができる。(学ぶプロセスが分かると、苛立つことが減り、自然と優しくなれます)
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授業設計や、人に何かを教える際に、理論に基づいて、分かりやすい順番で説明できるようになる
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チームビルディング、コミュニケーションの新しいパラダイムを使えるようになる
どのような人におすすめか?
ラーニングファシリテーションは、「人を育てる立場」にある、あらゆる人が対象です。
具体的には、先生、講師はもとより、経営者、マネジャー、部下がいる上司、リーダー、コミュニティリーダーの方に、おすすめです。
ラーニングファシリテーション技法を学ぶことで、今までとは全く違うアプローチで、学習や成長を手助けすることが可能になります。
さらに、子育て中の親御さんも、おすすめです。もしかしたら、マネジャーであり、子育て中の親という2つの顔を持つかもしれません。
その場合、ラーニングファシリテーションを学べば、仕事でも、プライベートでも役立ちます。
ラーニングファシリテーションの兆し
私たちは、10年以上「ラーニング・ファシリテーション」を広める活動を、行ってきました。その結果、ラーニングファシリテーションの価値が、様々なところで認識されてきました。
教育界
toiee Labで、ラーニングファシリテーション講座を開催し始めた頃、学校関係者の方も、参加していただきました。当時(今から6年ほど前)は、まだアクティブラーニングという言葉も、リモート学習の機会も、AIもありませんでした。
そんな中、学んだ方々は「すごく良いですが、学校の授業で取り入れるのは難しい」と悩まれていました。
しかし、その後、生徒が主体で学ぶ「アクティブラーニング」を国が強く求めるようになり(どれぐらい実行できているかは、定かではありませんが)、さらに、探求型の授業を求めるようになりました。
私たちは、アクティブラーニングという言葉が、広まる前から、その次の探求型学習のもう1つ先である「メタ探求型学習」を提唱してきました。
ちょっと時代を先取りしすぎて、理解してもらいづらいですが、徐々に、私たちの取り組みを理解してもらえる土壌が揃ってきたと思っています。
実際、あるオルタナティブ教育の学校では、規模拡大に伴い、教師の再教育、学習カリキュラムの再構築を迫られています。
偶然にも、この学校の教員の一人が、ラーニングファシリテーター講座を受講し、日々、実践されてきた方で、この方が中心となって、toiee Labのラーニングファシリテーションを応用しようと、活動されています。
やがては、この学校が先行事例となり、次の学校、その次と進む中、公教育にも広がっていくかもしれません。
ビジネス界
教育の世界だけではありません。
大企業4社の方と話す機会がありました。名前はあげることはできませんが(実績ができたわけではありませんので)、誰もが知る企業です。
この4社はそれぞれ、有名コンサルティング会社、BtoBウェブサービスの世界企業、通信大手の新規事業チーム、大手ITベンダーです。
社内教育や、コンサルティングの新しい方法論として、ラーニングファシリテーションや、ラーニングファシリテーションによって築かれる「ラーニングコミュニティ(実践コミュニティ)」に、とても興味を示していました。
さらに、ECシステムの構築、販売のベンチャー企業や、投資会社でも、興味を持っていただくことができています。
医療界
さらに、医療業界の学会で、ラーニングファシリテーションを取り入れた講演を行った時、予想外のことが起こりました。
講義内容は、toiee Labが監修してブラッシュアップしましたが、講義を聞くだけのスタイルでは、学びが少ないと思い、「ダイアローグ」を行う時間を、何度か作るようにしました。
toiee Labからは、一人のファシリテーターが参加し、ダイアローグを助けるファシリテーションを行いました。この時のダイアローグは、ゼンローグと呼ぶ、私たちが開発した方法で行いました。
この対話による学習や、気づき発見に、医療チームをまとめる立場の方が、非常に感銘を受けてくれ、すぐにゼンローグカードを持ち帰り、院内で使うと報告をしてくれました。
また、ラーニングファシリテーターの「振る舞い」「アプローチ」にも、かなり興味を持ってくださいました。それは、どうやって身につけたのか?と聞かれたようです。
大学
2年前、私(このコースの講師の亀田)は大学で教えることを辞めました。一方で、toiee Labメンバーのミワさんは、今年から大学で教えることにチャレンジしました。
彼女が実践したことは「Teaching to Learning」です。つまり、教えることから、学びを創造することへシフトした授業を行いました。言い換えると、先生ではなくラーニングファシリテーターとして、授業を行いました。
授業中、8割以上は生徒が発言しています。ラーニングファシリテーターは、教壇の上ではなく、ウロウロ移動して、どれが先生かわかりません。
このような新しい授業スタイルによって、学生からは高い評価を得ました。その評判は、授業編成の長にも届き、来年度は、新しい取り組みを行う方向で調整をしています。
コースの受講形式
このコースは、「毎週1つの講座が公開」され、今週の課題 が提供されます。この課題を時間があるときに実行してもらうことで、次週以後の学習が行いやすくなります。これを20週以上(半年近く)続けるようなカリキュラムです。
いつスタートしても、その人の「スタートした時期から、1週間目、2週間目、3週間目」と進んでいきます。
膨大な量の知識も、毎週に分けつつ、ゆっくり学んでいただくことができるように、構成されています。
さらに、このコースでは 「課題提出や感想を、私たちに直接送る」 と、私たちから課題や感想などのフィードバックが返ってきて、よりアクティブに学ぶことができます。
サービス
このコースに申し込みいただくと、以下のサービスを受けることができます
01. 個別サポート
課題を一人で黙々とこなすのは、大変です。また、いろんな発見があって、一人で抱えているより、誰かと共有する方が楽しいはずです。誰かと共有する中で、多くの気づきもあるはずです。
そこで、今回のコースでは、私たちに
- 課題を提出して質問したり
- 感想を送る
と、私たちからの返信をすると言う仕組みを用意します。
一人で学ぶよりも、私たちと緩やかにつながりながら、学べるのが個別サポートです。
02. 勉強会、ウェビナーへの参加
課題の多くは、一人でするよりも「誰かと一緒に」取り組んだほうが楽しいですし、深い学びが得られます。とはいえ、すぐ近くに、そういう人を見つけることは、難しいかもしれません。
そのような場合を想定して、私たちは不定期ですが、オンライン勉強会を開く予定です。これらは、有料コースとして購入してくださっている方のみにご案内します。
また、勉強会よりも、もっと気軽に参加できる「復習のためのウェビナー」も開催します。
03. ボーナス・コンテンツ
なお、コース内のレッスンで全てを説明し切ることはできません。そこで、社内からの質問や、勉強会からのフィードバックを得て、いくつか「ボーナス(特別追加)コンテンツ」を作ります。
例えば、社内で開催した勉強会の動画を提供します。この動画を見れば、ワークの進行方向がよくわかったりします。他にも、いくつか具体的な質問、疑問に回答するようなコンテンツを提供する予定です。
04. 音声ダウンロード
講座内容を聞いていただければ、わかると思いますが「何度も、何度も聞き直したい」と思っていただける深い内容をお届けします。コースを何度も試聴するのは、面倒になってきます。
そこで、ダウンロードして、携帯端末に入れて自由に(通信量もかからず)聞ける「音声ファイル」を提供します(全てを収録し終えたあと、作成します)。
05. 資料ダウンロード
スライド資料、音声の書き起こしなどの資料ダウンロードをご提供します。これらも、勉強や復習に役立つと思います。印刷して、手元の置いておくのも良いです。
06. 完了マーク、卒業証書
有料版に申し込むと、学習体験がよくなります。レッスンを受講すると、完了マークが入り、前回の続きから学習しやすくなります。また、完了マークが増えていくので、学ぶ習慣も作りやすいです。
また、ささやかですが、最終講座まで受け、所定の課題(何らかの記述式の問題)を提出していただけると、デジタル卒業証書の発行を行わせていただきます。
07. 集中講座への先行案内、割引
このコース内容を、もっと深めるための機会を作りたいと思います。オフラインで、集中講座という形で、集中講座を開催する予定です。
数年前にも、3日間の「オフラインの集中講座」を開き、延べ100人以上の方に参加いただきました。
この集中講座を「内容を刷新し、ギュッと濃縮」し、期間を3日ではなく、1day版、2days版などを用意し、より参加しやすいようにする予定です。
これらに参加される場合は、先行案内を行わせていただき、さらに割引価格で参加できるように手配させていただいます。
08. その後のステップに役立ちます
今後の計画としては、このコースを受講し、さらに「オフラインの集中講座」を受講された方の中から、
「ご自身が、LFT講座を開きたい」
と思ってくださった方向けに「認定LFTトレーニング」を提供することも視野に入れています。このような計画の第1歩は、この有料コースから始まります。
レッスン
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メンタルモデルとは何か?
無料プレビュー -
課題提出(任意です)
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問いとは何か?
無料プレビュー -
課題提出(任意です)
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モデルベースシステム、モデルフリーシステム
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課題提出(任意です)
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コース情報
- 50,000円
- 19回のレッスン
- 5.5時間の動画コンテンツ
どのようなレッスンが追加されるか?
今後、以下のレッスンが追加されていきます
ラーニング
- ラーニングの定義
- メンタルモデルという視点
- 問いとは何か?
- ファシリテーション中に、質問する行為が引き起こすこと
- フィードバック制御とは
- 複雑適応系(多層、複合的なフィードバックシステムについて)
- ラーニングは、個人、チーム、組織、社会の全てに応用できる
- 科学の行動 = 探求 = 学習
- メタ探求型学習について
- FILM2理論で、ラーニングを捉え直す
- FILMシートという便利な道具について
- FMPMで、学習を捉え直す(デザインのところを参照)
ラーニングファシリテーション
- ラーニングファシリテーションとは何か?
- ファシリテーションとの違い
- ラーニングファシリテーションの4レベル
- (1) 学習理論からみた、ラーニングファシリテーション
- 問いブレストで、ラーニングファシリテーションしよう
- センシングによる、ラーニングファシリテーション
- 知識の獲得と、ラーニングファシリテーション
- コミュニケーションの基本構造
- (2) LFTのための検査キットと、対応策
- LQ : 学習指数(成長曲線)
- 良い学習者の9つの状態
- 8つのガイドライン
- 全方位型学習について
- (3) 場、流れを見て介入する
- チーム学習とは何か?
- 場とは何か?
- 場、構成メンバーに対して、フィードバック情報を与える方法
- 意味、意義、必然を感じる
- U理論について
- ダイアローグ、ゼンローグ
- ワークによって、プロセスによって導く方法
- (4) 何もしない(ニコニコする)
- 最小限の介入とは何か?
- それを目指すために小さく行うこと
- 勇気、あり方、マインドセット
ラーニングデザイン、場
- ラーニングデザインの役割
- 日常生活における場づくり
- 事例:Good & New、名前覚えゲームによる場づくり
- 事例:ワークの繋がりによる場づくり、流れ、ファシリテーション
- 場を見ようとする意識、感じることについて
- 直感とファシリテーション
あり方
- 性善説、性悪説というパラダイム
- 根強い「本能」の議論
- 人間の本性に対しての研究(Human Kindness)
- XY理論と、ピグマリオン効果
- マインドセット(心構え)
- エゴとは何か?
- 自己超越とは何か?
- 祈り、悟り、行動
- あり方を整える
学びを深めるために
- ダイアローグしよう
- 理解の促進のためのヒントを実行しよう
- 発展的に学ぼう
- 小さく使おう
- 使うヒントをもらおう
- 一人で学ばず、共に学ぼう
ラーニングファシリテーション講座を受けた人の声
過去にtoiee Lab が開催した「ラーニングファシリテーション」を学ぶ3日間の講座へご参加いただいた方の声です。教員の方、トレーナーの方、セカンドキャリアとしてなど、様々な立場の方にご参加いただいています。
“
このワークショップや、toiee Lab の理論を通じて、「自分の可能性を伸ばしていくのに、努力、モチベーションとかではなく、純粋な好奇心と楽しむ気持ちと共に学ぶ人を大切にすること」が、いかに大切か?を学びました。最終的には、「あ〜、成長すること、それ自体が楽しいんだ!」 と心の底から感じました。
” フライトトレーナー“
この講座で学んだことはたくさんありましたが、一番は?と聞かれると、「Learning Facilitator Mindset」という心の持ち方を学ぶことができたことだと思います。今までの自分を否定することではなく、すべての人の学ぶ力を信じ、共に探求する仲間になることが出来るんだと信じる勇気を持つことができました。
” 高校教員“
「導入教育」という「学生に『大学での学び(学修)』について学ばせる」という授業で、設計にtoieelabで知ったワークの内容を使うことができ、「授業」⇒「学習を生み出す場」にできたと思いました。まだまだ改善の必要はありますが、一部の学生には「受けていて良かった」、「将来の役にたちそう」という感想をもらえました。また、某学生の学び方をみて、「学ぶ場の力」と「可能性」を目の当たりにしました。LFT Mindsetを知っていたことによる喜びを教えてもらえました。
” 大学教員&子育てママ講師(ファシリテーター)
Takahiro Kameda
toiee Lab CEO
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